ネットワーク設定のトラブル対応やリモートデスクトップの接続先確認、プリンタの設定などでPCのIPアドレスを知りたい場面がありますよね。WindowsではコマンドプロンプトやPowerShellで一発確認する方法から、設定画面でGUIから見る方法まで複数のルートがあります。この記事では、ローカルIPアドレスとグローバルIPアドレスの違い、各確認方法の手順、そしてIPアドレスを固定する方法までまとめて解説します。
目次
IPアドレスの基本
IPアドレスはネットワーク上の機器を識別する番号です。複数の種類があり、用途に応じて使い分けます。
ローカルIPとグローバルIPの違い
家庭やオフィスのネットワークには2種類のIPアドレスがあります。
- ローカルIP(プライベートIP): 家庭内ネットワーク内で各機器に割り当てられる番号。例:192.168.x.x 10.x.x.x 172.16.x.x〜172.31.x.x
- グローバルIP: インターネット上で識別されるルーターのIP。プロバイダから割り当てられる
家庭内のPC同士の通信ではローカルIPを使い、ウェブサイトへのアクセス時はルーターがグローバルIPに変換しています。リモートデスクトップを社内で使うならローカルIP、社外から使うならグローバルIPを知る必要があります。
IPv4とIPv6
IPアドレスにはバージョンが2種類あります。
- IPv4: 32ビットで192.168.1.1のような4オクテット形式。一般的
- IPv6: 128ビットでfe80::1のような16進数形式。次世代規格、対応端末で利用可
家庭内ネットワークでは主にIPv4を見れば十分です。IPv6が併用されている場合は両方表示されます。
コマンドプロンプトで確認する方法
最も速くて確実な方法がコマンドプロンプトです。
ipconfigコマンド
- スタートメニューで「cmd」と入力
- コマンドプロンプトをクリックして起動
- 以下のコマンドを実行
ipconfig
- 「IPv4 アドレス」の行にローカルIPアドレスが表示
複数のネットワークアダプタ(有線LAN・Wi-Fi・仮想アダプタ)がある場合は、それぞれのIPアドレスが順に表示されます。実際に接続中のアダプタを見分けるには「メディアの状態」が空欄か「接続中」かで判断できます。
詳細情報を取得する
サブネットマスク・デフォルトゲートウェイ・DNSサーバーなど詳細情報も欲しい場合は/allオプションを使います。
ipconfig /all
物理アドレス(MACアドレス)も含まれるので、ルーターのフィルタリング設定や、Wi-Fi接続トラブル時の切り分けに役立ちます。
PowerShellで確認する方法
PowerShellでもIPアドレスを取得できます。スクリプトで使うときはこちらが便利です。
- PowerShellを起動
- 以下のコマンドを実行
Get-NetIPAddress -AddressFamily IPv4
接続中の有効なアダプタのIPv4アドレスが表示されます。出力を絞り込みたい場合は次のように書きます。
(Get-NetIPAddress -AddressFamily IPv4 | Where-Object {$_.InterfaceAlias -like "Wi-Fi*"}).IPAddress
Wi-Fi接続のIPアドレスだけを取得できます。バッチ処理やログ収集スクリプトに組み込みやすい方法です。
設定画面でGUIから確認する方法
コマンド操作が苦手な場合は設定画面からも確認できます。
Windows 11の場合
- 設定を開く
- ネットワークとインターネットを選択
- Wi-Fiまたはイーサネットをクリック
- 接続中のネットワーク名(プロパティ)をクリック
- 「IPv4 アドレス」「IPv6 アドレス」が表示
Windows 10の場合
- 設定→ネットワークとインターネット
- 状態を選択
- プロパティをクリック
- 下にスクロールして「IPv4 アドレス」を確認
GUI操作の方が分かりやすいですが、複数のアダプタを確認するならコマンドプロンプトが速いです。
グローバルIPアドレスを確認する方法
社外からのリモートアクセスやサーバー公開で必要になるグローバルIPアドレスは、外部のサイト経由で確認します。
- ブラウザで「確認くん」「My IP」などのサイトにアクセス
- または検索エンジンで「what is my IP」を検索
- 表示されたIPアドレスがあなたのルーターのグローバルIP
家庭用回線では多くのプロバイダがグローバルIPを動的に割り当てているため、ルーター再起動でアドレスが変わる場合があります。固定IPが必要な用途では、プロバイダの固定IPサービスを契約するか、DDNSサービス(MyDNS・No-IP等)の利用を検討してください。
IPアドレスを固定する方法
家庭内サーバーやプリンタなど、特定の機器のローカルIPを固定したい場合の手順です。
- 設定→ネットワークとインターネット→Wi-Fiまたはイーサネット
- 接続中のネットワーク名(プロパティ)をクリック
- IP割り当ての編集をクリック
- 手動に変更しIPv4をオン
- 以下を入力
- IPアドレス: 例「192.168.1.100」(ルーターの範囲内)
- サブネットマスク: 通常「255.255.255.0」または24
- ゲートウェイ: ルーターのIP(通常「192.168.1.1」)
- DNS: 「8.8.8.8」または「1.1.1.1」等
- 保存で確定
IPアドレスはルーターのDHCP範囲外(または予約範囲内)を選んでください。被ると通信できなくなります。判断が難しい場合はルーター側でMACアドレスとIPの紐付け(DHCP予約)を設定する方が安全です。
よくある質問
Q. ローカルIPとグローバルIPはどちらを使えばいいですか?
A. 用途次第です。家庭内のPC同士の接続・プリンタ設定・ファイル共有はローカルIPを使います。インターネット越しの外部アクセスはグローバルIPです。
Q. ipconfigで複数のIPが表示されます
A. 仮想ネットワークアダプタ(VPN・Hyper-V・WSL2)が動作している場合に複数表示されます。実際の物理接続を確認するには、ipconfig /allで接続状況やインターフェース名を確認してください。
Q. IPアドレスが169.254.x.xになっています
A. これはAPIPA(自動IP割り当て)アドレスで、DHCPサーバーから応答がない状態です。ルーターを再起動するか、ipconfig /releaseとipconfig /renewコマンドでIPを再取得してください。
Q. グローバルIPが変わると困る場合の対策は?
A. プロバイダの固定IPオプション契約(月額数百円〜千円)か、ダイナミックDNSサービス(DDNS)の利用で対応できます。家庭用なら無料DDNSで十分なことが多いです。
Q. PCを他人と共有しているときIPアドレスを他人に教えても大丈夫ですか?
A. ローカルIPは家庭内のみで使われるため、外部の人に教えても問題ありません。グローバルIPは外部からのアクセスに使われるため、不特定多数に公開するのは避けてください。関連する話題として「Windowsリモートデスクトップの設定方法」もあわせて参考にしてみてください。
まとめ
WindowsでIPアドレスを確認するには、コマンドプロンプトのipconfigが最も速くて確実です。詳細情報が欲しい場合はipconfig /all、PowerShellならGet-NetIPAddress、GUIなら設定画面の「ネットワークとインターネット」から確認できます。家庭内通信はローカルIP(192.168.x.xなど)、インターネット越しのアクセスはグローバルIPを使う点を理解しておけば、ネットワーク設定のトラブル対応がスムーズになります。IPアドレスを固定したい場合は、ルーター側のDHCP予約と組み合わせるのが安全です。


