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Macでファイル名を一括変更する方法 | Finder標準機能・Automator・ターミナルを使い分ける

ミニマルなMacBook Proデスク

写真や書類をまとめてリネームしたい時、Macには標準で強力なファイル名一括変更機能があります。Finder標準のリネーム機能・Automatorワークフロー・ターミナル(mvコマンド)の3通りがあり、用途と件数に応じて使い分けると効率的です。本記事ではmacOS Sonoma / Sequoia以降を対象に、すべての方法を実例付きで解説します。Mac全般の操作TipsはMacのトラブル対処法まとめも参照してください。

目次

  1. Macのファイル名一括変更は3通り
    1. Finder標準機能:GUI で完結
    2. Automator:定型処理の自動化
    3. ターミナル:上級者向けの最大柔軟性
  2. Finderの一括リネーム機能
    1. ファイルを複数選択してリネームを開く
    2. 「テキストを置き換える」モード
    3. 「テキストを追加」モード
    4. 「フォーマット」モードで連番化
  3. Finderのフォーマットオプション詳細
    1. 名前と番号・名前とカウンタ・名前と日付
    2. 番号の開始値と桁数
    3. 名前の前後どちらに配置するか
  4. Automatorで一括リネームワークフロー
    1. Quick Actionとして登録する手順
    2. Finderの右クリックメニューに追加
    3. 特定の拡張子だけ処理する条件分岐
  5. ターミナルでmvコマンドを使う
    1. 基本的なmvでの単発リネーム
    2. forループで連番リネーム
    3. zsh / bashの拡張記法
  6. renameコマンド(Homebrew経由)
    1. brew install rename でインストール
    2. 正規表現で柔軟なリネーム
    3. -n オプションでドライラン確認
  7. 写真ファイルのリネーム実例
    1. 「IMG_1234.JPG」を「2026-05-01-001.jpg」に変える
    2. Exif撮影日時から自動命名
    3. iPhoneとMacの同期写真の整理術
  8. 書類ファイルのリネーム実例
    1. 請求書PDFを「YYYY-MM-取引先.pdf」に揃える
    2. 音楽ファイルのトラック番号付与
    3. 同名ファイルの番号衝突を回避
  9. 困った時の対処法
    1. リネーム後に元に戻せない
    2. 拡張子だけ消えてしまう
    3. Finderのリネームメニューが出ない
  10. まとめ:用途別の最適な選択

Macのファイル名一括変更は3通り

Macでファイル名を一括変更する方法は大きく3通り、それぞれ得意分野が違います。

Finder標準機能:GUIで完結

OS X Yosemite以降標準搭載。10〜100件程度のファイルを「テキスト置換・追加・連番化」する基本操作はこれで完結します。インストール不要、学習コスト最小。日常使いの第一選択。

Automator:定型処理の自動化

Quick Action(クイックアクション)として登録しておくと、Finderの右クリックメニューから一発呼び出しできる仕組み。「毎週この処理を繰り返す」というルーチンワークが楽になります。

ターミナル:上級者向けの最大柔軟性

mvコマンドやrenameコマンドを組み合わせれば正規表現でほぼ何でもできる究極の柔軟性。1,000件以上のファイルや、Exif情報を見て命名する複雑な処理にはターミナルが最適。

Finderの一括リネーム機能

Macの一括リネームはFinder標準機能で大半をカバーできます。Yosemite(10.10)以降ずっと使える機能で、メジャーアップデートでも仕様が安定しています。

ファイルを複数選択してリネームを開く

Finderで対象ファイルを選択(⌘ + A で全選択、Shift クリックで範囲選択、⌘ クリックで個別選択)→ 選択中のファイルを 右クリック → 「項目をリネーム…」を選択。または メニューバー「ファイル」→「リネーム」でも同じダイアログが開きます。

「テキストを置き換える」モード

ダイアログ上部のドロップダウンで 「テキストを置き換える」を選択。「検索文字列」と「置換文字列」を入力 → プレビューで結果を確認 → 「リネーム」ボタンを押すと一括置換が実行されます。例:「IMG_」を「Photo_」に置換すれば「IMG_1234.JPG」が「Photo_1234.JPG」になります。

「テキストを追加」モード

「テキストを追加」を選び、「テキスト」欄に追加したい文字列を入力、配置位置(「名前の前」「名前の後」)を選択。例:「2026-05_」を名前の前に追加すると「IMG_1234.JPG」が「2026-05_IMG_1234.JPG」になります。プロジェクト名や日付プレフィックスを一括付与する時に便利。

「フォーマット」モードで連番化

「フォーマット」完全に新しい命名規則で書き直す最強モード。「名前のフォーマット」で命名パターン、「カスタムフォーマット」で固定文字列、「開始番号」で連番開始値を指定。例:カスタムフォーマット「Vacation」、開始番号「1」、名前のフォーマット「名前と番号」を選ぶと「Vacation 1.jpg」「Vacation 2.jpg」…と連番命名できます。

Finderのフォーマットオプション詳細

「フォーマット」モードはオプションが多く、組み合わせ次第で柔軟な命名ができます。

名前と番号・名前とカウンタ・名前と日付

ドロップダウンから3種類のフォーマットを選択:

  • 名前と番号:「Vacation 1.jpg」「Vacation 2.jpg」(半角スペース区切り)
  • 名前とカウンタ:「Vacation00001.jpg」「Vacation00002.jpg」(5桁ゼロ埋め固定)
  • 名前と日付:「Vacation 2026-05-01 14-23-15.jpg」(リネーム実行時のタイムスタンプ)

写真の連番化なら「名前とカウンタ」が桁ぞろえできて好まれます。

番号の開始値と桁数

「開始番号」で初期値を指定可能。「100」を指定すると「Vacation 100.jpg」「Vacation 101.jpg」…と続きます。「名前とカウンタ」モードはゼロ埋め桁数が固定(5桁)ですが、「名前と番号」は桁数が動的なので「9.jpg」と「10.jpg」が混在します。ファイルマネージャでソート時に「10」が「9」より前に来るので、桁ぞろえが必要なら「カウンタ」を選びます。

名前の前後どちらに配置するか

「番号の場所」で「名前の前」「名前の後」を選択可能。「名前の後」が一般的(例:「Vacation 1.jpg」)ですが、「名前の前」を選ぶとフォルダ内ソートが番号順になり、目的によって使い分けます。

Automatorで一括リネームワークフロー

毎週同じパターンでリネームするルーチンワークはAutomatorの「Quick Action」(クイックアクション)として登録すると一発呼び出しできます。

Quick Actionとして登録する手順

「Automator.app」を起動 → 「クイックアクション」を選択 → 検索バーで「Finder項目の名前を変更」を探し、ワークフローエリアにドラッグ。「テキストを置き換える」「テキストを追加」「連続番号を付ける」などのオプションを設定 → 「ファイル」→「保存」でクイックアクション名を付けて保存。

Finderの右クリックメニューに追加

保存後、Finderで複数ファイルを選択 → 右クリック → 「クイックアクション」→ 作成したアクション名で実行できるようになります。「設定」→「キーボード」→「ショートカット」→「サービス」でショートカットキーを割り当てることもでき、操作がさらに高速化します。

特定の拡張子だけ処理する条件分岐

「Finder項目をフィルタ」アクションを冒頭に置いて、条件で「拡張子が jpg」などを指定すると、選択範囲に他の拡張子が混じっていても対象だけ処理できます。これを使うと「写真フォルダの jpg だけリネーム、PDF は触らない」といった動作が可能になります。

ターミナルでmvコマンドを使う

GUIで対応できない複雑なリネームはターミナルが最強。1,000件以上の処理、Exif情報を見て自動命名、正規表現での置換などが自由自在です。

基本的なmvでの単発リネーム

mv old_name.txt new_name.txt

これが最も基本のリネーム。一括処理ではないですが、シェル変数とループで一括化できます。ファイル名にスペースが含まれる場合は引用符で囲む必要があります:

mv "old name.txt" "new name.txt"

forループで連番リネーム

i=1
for f in *.jpg; do
  mv "$f" "Vacation_$(printf '%03d' $i).jpg"
  i=$((i+1))
done

このスクリプトはカレントディレクトリのすべての jpg を「Vacation_001.jpg」「Vacation_002.jpg」…にリネームします。printf '%03d' で3桁ゼロ埋め、*.jpg のソート順で連番が付与されます。

zsh / bashの拡張記法

zsh(macOSデフォルト)にはブレース展開とパラメータ拡張で楽になる記法があります:

# 拡張子だけ jpeg → jpg に変える
for f in *.jpeg; do mv "$f" "${f%.jpeg}.jpg"; done

# プレフィックス追加
for f in *.jpg; do mv "$f" "2026-05_$f"; done

${f%.jpeg}末尾の .jpeg を取り除く parameter expansion です。

renameコマンド(Homebrew経由)

ターミナルに正規表現で楽にリネームしたいなら、Homebrewで rename コマンドを追加するのが定番です。

brew install rename でインストール

brew install rename

Homebrew自体が未インストールなら公式サイトの手順でセットアップしてください。renamePerl正規表現でファイル名を一括書き換えできるユーティリティです。

正規表現で柔軟なリネーム

# 「IMG_」プレフィックスを「Photo_」に置換
rename 's/^IMG_/Photo_/' *.jpg

# 連番を3桁ゼロ埋めにする
rename 's/(\d+)/sprintf("%03d",$1)/e' *.jpg

# 拡張子を jpeg → jpg に変える
rename 's/\.jpeg$/\.jpg/' *

s/old/new/ がPerl置換構文。/e フラグで右辺をPerl式として評価できるので、桁数調整など柔軟な処理が可能です。

-n オプションでドライラン確認

rename -n 's/IMG_/Photo_/' *.jpg

-n(または --no-act)を付けると 実際にはリネームせず、変更内容のみプレビュー表示します。意図通りの変換になっているか確認してから本番実行する習慣を付けると事故が減ります。

写真ファイルのリネーム実例

実用ケース。撮影日時を反映した命名規則に揃える具体例。

「IMG_1234.JPG」を「2026-05-01-001.jpg」に変える

Finderの「フォーマット」モードで:

  • カスタムフォーマット:「2026-05-01-」
  • 名前のフォーマット:「名前とカウンタ」
  • 開始番号:「1」

これで選択順に「2026-05-01-00001.jpg」と命名されます。選択順序を意識してファイル選択するか、Finderで先に名前順ソートしておくのがコツ。

Exif撮影日時から自動命名

これはFinderでは不可、ターミナルで exiftool を使います:

brew install exiftool
exiftool '-FileName<DateTimeOriginal' -d '%Y-%m-%d-%H%M%S.%%e' *.jpg

このコマンドは写真のExif撮影日時を読み取って、その日時で命名し直す動作。同じイベントの写真でも撮影時刻でソートされるので時系列が破綻しません。

iPhoneとMacの同期写真の整理術

iPhoneから取り込んだ写真は「IMG_」プレフィックス + 連番です。iCloudで同期している写真は「写真.app」内のファイル名は変えられないので、書き出した後の整理がメインになります。「写真.app」→「ファイル」→「書き出す」→「未編集のオリジナルを書き出す」で取り出した後、本記事の手順でリネームする流れが王道です。

書類ファイルのリネーム実例

ビジネス書類の整理は命名規則が成果を分ける典型例です。

請求書PDFを「YYYY-MM-取引先.pdf」に揃える

請求書フォルダで一括選択 → 「項目をリネーム」→「テキストを追加」で「2026-05_」を前に付与 → 個別の取引先名を手作業で追記、というハイブリッド運用が現実的。完全自動化したいならOCRが必要で、PDFExpertやPDF Architect等のサードパーティアプリ、もしくは Apple Shortcuts で組むことになります。

音楽ファイルのトラック番号付与

「フォーマット」モードでカスタムフォーマット「Track」、開始番号「01」、名前のフォーマット「名前とカウンタ」を選択。MP3タグを尊重するならMusic.app(旧iTunes)で開いて編集する方が正確で、ファイル名のリネームは表層的な整理にとどめるのが推奨です。

同名ファイルの番号衝突を回避

複数フォルダから集めたファイルを1フォルダに集約する時、同名ファイルがあると上書きが発生します。Finderの場合、コピー時に「両方を保存」を選ぶと自動的に「Untitled 2.jpg」「Untitled 3.jpg」と番号付与されますが、命名は美しくありません。一括で再連番化するには Finder「フォーマット」で全件まとめ直すのが確実です。

困った時の対処法

リネーム作業でハマりやすい点と回避策。

リネーム後に元に戻せない

Finderの一括リネームは ⌘ + Z(取り消し)で直前の操作を戻せますが、ターミナルでmvしたものは戻せません。重要なファイルを処理する前はTime Machineバックアップを取るか、ファイルを別フォルダにコピーしてから作業するのが安全です。rename -n のドライラン併用も推奨。

拡張子だけ消えてしまう

Finderの「テキストを置き換える」で「.jpg」を含む置換をすると、誤って拡張子を消してしまうことがあります。Finderは拡張子を含めてリネームする設計なので、置換対象を明示的にチェックしてください。「設定」→「Finder」→「詳細」→「すべてのファイル名拡張子を表示」をオンにしておくと、リネーム前後で拡張子の状態が見えるので事故が減ります。

Finderのリネームメニューが出ない

複数ファイル選択時に「項目をリネーム…」が出ない場合、1個しか選択されていない可能性があります。Shift + クリックや⌘ + クリックで複数選択を確実にしてから右クリック。フォルダのみ選択していると一部メニューが変わるので、ファイルとフォルダ混在時は別々に処理するのが無難です。

まとめ:用途別の最適な選択

Macのファイル名一括変更は3通り、件数と用途で使い分け:

件数・用途おすすめ
10〜100件、テキスト置換・連番化Finder標準機能
毎週同じ処理を繰り返すAutomatorクイックアクション
1,000件以上、複雑な正規表現ターミナル + rename
Exif情報から自動命名exiftool
撮影時刻順に揃えるexiftool + ファイル名拡張子保持

日常使いはFinderだけで十分、定型化したいならAutomator、本格的な運用ならターミナル、と段階を踏んで習得していくのが効率的です。Mac全般の操作はMacのトラブル対処法まとめもあわせてご確認ください。