「動画ファイルや写真フォルダをまとめて送りたいけれど、メール添付では容量オーバー」という経験は誰でも一度はあるはずです。大容量ファイル送信サービスを使えば、ギガバイト単位のファイルでも数クリックでアップロードし、相手にダウンロードURLを共有するだけで届けられます。
本記事では、無料で使えるおすすめの大容量ファイル送信サービス7本を、容量制限・保存期間・セキュリティ機能で比較しながら紹介します。仕事で機密ファイルを送る場面と、家族や友人にホームビデオを送る場面では適したサービスが違うので、用途に合わせて選んでください。
目次
大容量ファイル送信サービスとは
大容量ファイル送信サービスは、動画・写真・設計データなどメール添付では送れないサイズのファイルを、Web経由で相手に届けるためのサービスです。基本的な仕組みは次のとおりです。
- 送信者がサービスのWebサイトにファイルをアップロードする
- アップロード完了後、ダウンロードURLが発行される
- 送信者は受信者にメールやチャットでURLを共有する
- 受信者はURLにアクセスしてファイルをダウンロードする
メール添付のように容量制限(多くのメールサービスで25MB前後)に縛られず、無料サービスでも1ファイル数GB〜数十GBを送れます。アップロードしたファイルは一定期間後に自動削除されるため、ストレージを汚さずに使い切れるのも特徴です。
大容量ファイル送信サービスを選ぶときの4つのポイント
大容量ファイル送信サービスは無料で使えるものが多く、容量・保存期間・セキュリティ機能に違いがあります。次の4つの軸で選びましょう。
容量制限と無料/有料の境目
無料で送れるサイズはサービスごとに大きく違います。ギガファイル便のように容量無制限のサービスもあれば、WeTransferのように無料で2GBまでというサービスもあります。送るファイルが普段から数GB以上になる方は、容量制限の上限を確認しましょう。
保存期間・自動削除のタイミング
アップロードしたファイルが残る期間はサービスによって異なります。7日固定のサービスもあれば、ギガファイル便のように最大100日設定できるサービスもあります。受信者がすぐ取りに来られない場合は、長めの保存期間を選べるサービスが安心です。
パスワード・暗号化のセキュリティ機能
仕事で機密性のあるファイルを送るなら、パスワード保護やダウンロード回数制限が必須です。MEGAのようなエンドツーエンド暗号化(E2EE)対応サービスを選べば、サービス事業者にもファイル内容が見えないので安全性が高まります。
受信側の手間(ログイン要否・ダウンロード上限)
受信者にアカウント登録やログインを求めるサービスは、相手の手間が増えます。ギガファイル便のように「URLを開いてダウンロードボタンを押すだけ」というシンプルな経路を選ぶと、相手のITリテラシーを問わず使えます。
大容量ファイル送信サービスおすすめ7選
ここからは、無料で使えるおすすめの大容量ファイル送信サービス7本を紹介します。国産サービスを上位、海外サービスを下位に並べたので、用途に合わせて選んでください。
ギガファイル便
ギガファイル便は、国内シェア最大の無料ファイル送信サービスです。アカウント登録不要・1ファイル300GBまで・容量無制限という太っ腹な設計で、保存期間も7〜100日の間で選べます。広告は出ますが、料金は完全無料です。
パスワード保護やダウンロードキー機能もあり、無料サービスとしては機能が充実しています。「とにかく大きなファイルを無料で送りたい」「相手にログインさせたくない」場面で第一選択になります。
データ便
データ便は、2003年から運営されている国産老舗のファイル送信サービスです。無料プランは1ファイル500MBまでですが、無料の「ライトプラン(会員登録あり)」で2GB、有料の「ビジネスプラン」で最大3GBまで送れます。
会員登録ありプランでは送信履歴の管理やパスワード設定ができ、ビジネス用途で安定して使われています。送信先メールアドレスを指定して相手にダウンロードURLを直接届ける機能もあり、社内外のやり取りに向いています。
firestorage
firestorageは、無料で1ファイル2GBまで送れる国産のファイル送信サービスです。アカウント登録なしでも使え、登録ユーザーは最大250GBの保存領域を持てるため、ファイル送信とクラウドストレージの中間的な使い方ができます。
法人向けの「firestorageビジネスプラス」もあり、IPアドレス制限・ログ管理など企業のセキュリティ要件にも対応しています。「個人と法人で同じサービスを使い分けたい」というニーズに合います。
WeTransfer
WeTransferは、オランダ発のシンプルで美しいUIが特徴のファイル送信サービスです。無料プランは最大2GB・保存期間3日ですが、海外のクリエイターやデザイナーの間で根強い人気があります。
有料の「Pro」プランに登録すると最大200GB・保存期間無制限になり、転送ページのカスタマイズも可能です。「相手に綺麗な見た目で届けたい」「海外の取引先とやり取りする」場面で重宝します。
Smash
Smashは、フランス発の無料・容量無制限のファイル送信サービスです。「ファイル送信に容量制限を設けない」という思想で運営されており、無料プランでもサイズの上限がありません。
ただし大きなファイルほどアップロードが遅延キューに回るため、急ぎの場合は有料の「Smash Pro」プランが向いています。UIが洗練されていて、相手に届くダウンロードページも美しく仕上がります。
Send Anywhere
Send Anywhereは、韓国発のデバイス間直送型ファイル転送サービスです。Web経由のリンク送信に加えて、6桁のキーで端末同士を直接つなぎ、サーバーを介さず転送できるのが大きな特徴です。
スマホ・PC・タブレットの3端末間でファイルを行き来させる場面に強く、AirDropが使えない異OS間(iPhone⇔Android、Windows⇔Mac)のファイル転送にも便利です。
MEGA
MEGAは、ニュージーランド発のクラウドストレージ寄りのファイル送信サービスです。すべての通信とファイルがエンドツーエンドで暗号化されており、サービス運営者にもファイル内容が見えない設計になっています。
無料アカウントで20GBのストレージが付与され、そこに置いたファイルをリンク共有する形式です。セキュリティ要件が厳しい機密ファイルや、個人情報を含むデータの受け渡しに向いています。
セキュリティを重視するときの注意点
大容量ファイル送信サービスは便利な反面、機密情報を扱うときには注意が必要です。次の3点を意識しましょう。
パスワード保護を必ずかける
ファイル送信時のパスワード保護は、URLが第三者に漏れたときの最低限の防衛線です。ほとんどのサービスがパスワード設定機能を備えているので、業務用途では必ず設定してください。パスワードはURLとは別の経路(別メール・口頭・チャット)で伝えると、より安全です。
URLは受信者だけに届く経路で送る
ダウンロードURLが公開されたチャットや誤送信メールに乗ると、誰でもダウンロードできてしまいます。SlackやTeamsの個別DM、相手のメールアドレスを再確認したメールなど、第三者の目に触れない経路でURLを共有しましょう。長いURLを短くして共有したい場合は、短縮URLサービスの選び方も確認しておくと安心です。
機密情報は社内ストレージ・専用サービスを優先する
個人情報や非公開の業務データを送るなら、社内で利用しているクラウドストレージ(SharePoint・Box・Google Workspace等)や、専用のセキュアファイル共有サービスのほうが適しています。無料のファイル送信サービスはあくまで「公開しても困らない程度のファイル」や「一時的な大容量ファイル」の受け渡しに使うのが基本です。
まとめ
大容量ファイル送信サービスは、用途によって最適なサービスが分かれます。容量重視ならギガファイル便やSmash、ビジネス用途ならデータ便やfirestorage、海外取引先とのやり取りならWeTransfer、デバイス間直送ならSend Anywhere、機密性最優先ならMEGAと、目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。
セキュリティを重視する場合は、パスワード保護とURL共有経路を必ず管理し、機密情報は社内専用ストレージを優先しましょう。








