現在では、誰でも簡単にメールアドレスを持てるようになりました。個人(ビジネス以外で)で使用する場合、インターネットプロバイダやスマートフォンなどの契約後にもらえるメールアドレスもありますが、現在では、Gmail などの無料のメールサービスを使用する方が一般的です。
無料メールサービスの多くは、作成したアカウントでログインするだけで使うことができます。このため、複数の端末をお持ちの場合、どの端末からでも同じ状態でメールの確認や送受信が可能です。一昔前は、各端末上でメールアプリにメールアカウントを設定する必要があり面倒でしたが、現在ではこのような設定の手間もなく、手軽にメールを使用できるようになりました。
無料でメールアドレスを持つことができるメールサービスとしては、Gmail や Microsoft Outlook などが有名ですが、そのほかにも人気のあるメールサービスはたくさんあります。使いやすさや機能など、自分に合ったメールサービスを選ぶことが重要です。
本記事では、無料でメールアドレスを作成する方法や人気のメールサービスをご紹介します。
目次
無料メールアドレスを作成するメリット・デメリット
実際に無料でメールアドレスを作成する前に、そのメリットやデメリットについても確認しましょう。
メリット
無料でメールアドレスを作成することには、以下のようなメリットがあります。
- 無料
最大のメリットは「無料」であるということ。料金を支払うことなくメールアドレスを持てるのはありがたいです。 - すぐに使える
無料メールアドレスのほとんどは、アカウントを作成するだけですぐに使えるようになります。アカウントの作成開始から使用可能となるまで、数分程度しかかかりません。 - 複数の端末から使用可能
作成したアカウントを使用してWebブラウザやアプリにログインすれば、どの端末からでもメールの確認・送受信が可能です。 - 第三者に伝えやすい
例えば Gmail の場合、メールアドレスの@以下が「gmail.com」であることは多くの人が認識しています。ビジネスなどで使用する独自ドメインのメールアドレスに比べれば、自分のメールアドレスを第三者に伝えやすく、伝え間違えも少なくなります。 - メールアドレスの使い分けに便利
無料でメールアドレスを持てるので、これまで使ってきたメールアドレスやビジネスで使用しているものと用途を分けると便利です。
デメリット
無料のメールアドレスには以下のようなデメリットもあるので、気になる点がないかチェックしましょう。
- 機能制限
無料のメールアドレスの場合、1日の送信可能数やストレージ容量に制限がある場合があります。実際に使用する前に、そのメールサービスが自分の用途に適したものか確認することをおすすめします。 - セキュリティの不安
無料のメールサービスでは、有料のメールサービスよりセキュリティ対策が弱い場合があります。また、ユーザー名とパスワードでログインするケースが多いので、パスワードが漏れた場合は大切な情報が危険に晒される可能性があります。 - 広告が表示される
無料のメールサービスによっては、メール一覧等に広告が表示される場合があります。 - サポートを受けられない場合がある
無料メールサービスでは、問題発生時の問い合わせを受け付けていない場合があります。 - ビジネスには不向き
誰でも使用可能なメールアドレスでは、信頼性の面においてビジネス用途には向いていません。 - ユーザー名変更不可
ほとんどの場合、一旦アカウントを作成すると、それ以後メールアドレスの@の前([email protected] の「xxxx」の部分)の部分を変更することができません。
上記のようなメリット・デメリットを踏まえて、メールアドレスを作成してみましょう。
基本的な無料メールアドレス作成の流れ
無料のメールアドレスを作成する方法は、どのメールサービスもほぼ同じ。簡単な情報を入力し、画面の指示に従って操作を進めれば、数分で自分のメールアドレスを取得することができます。
- メールサービスを選ぶ
無料でメールアドレスを作成可能なメールサービスは複数存在します。その中から、自分に合ったメールサービスを選択してください。
どのようなメールサービスがあるかについては、本記事の「人気の無料メールサービス」欄をご覧ください。 - アカウント作成
「アカウント作成」や「サインアップ」などのボタンから、画面の指示に従って必要な情報を入力し、ユーザー名とパスワードを設定します。セキュリティのため、強力かつ他の人に推測されにくいパスワードを設定してください。2段階認証を使用可能であれば、設定することをおすすめします。 - ログインして使用開始
ご使用中の各端末のWebブラウザやメールアプリ等で、作成したアカウントを使用してログインします。
ログイン後、取得したメールアドレスの使用が可能となります。
メールアドレス作成のヒント
メールアドレスを作成する際の注意事項等をご紹介します。
ユーザー名
前述のように、通常、一旦アカウントを作成すると、それ以後メールアドレスの@の前([email protected] の「xxxx」の部分)の部分を変更することができません。このため、アカウント作成時は慎重にユーザー名(@の前の部分)を決定してください。
ユーザー名を選ぶ際には、簡潔かつ分かりやすいものを選ぶことが重要です。長すぎるユーザー名や複雑な組み合わせは、他の人に覚えられにくくなる可能性があります。また、自分の名前や関連するキーワードを使用することもおすすめです。
パスワード
パスワードを作成する際には、強力なパスワードを設定してください。推測されにくく、他の人に知られにくい組み合わせを使用しましょう。また、定期的にパスワードを変更することもおすすめです。
二段階認証
二段階認証を有効にすることもおすすめです。二段階認証は、パスワードに加え、追加のセキュリティコードを要求するため、アカウントへの不正アクセスをより困難にします。
メールアドレスの使い分け
ビジネス用とプライベート用など、用途によって異なるメールアドレスを作成して使い分けることで、メッセージの管理や迷惑メールのフィルタリングが容易になります。
無料メールアドレス作成サービスの選び方
どのメールサービスを使用してメールアドレスを作るかについては、いくつかの要素を考慮する必要があります。
以下のような点に気をつけて、自分に合ったものを選んでみてください。
- 信頼性・安全性
信頼できるメールサービスを選ぶことで、個人情報やメールのセキュリティを保護することができます。また、サービスの安定性やバグの有無も確認しておくことが重要です。 - 機能や制限
機能面でも比較を行うことがおすすめです。無料メールサービスでは、容量や送信数などを制限している場合があります。また、追加の機能やオプション(例:カレンダーやクラウドストレージなど)を提供しているかどうかも確認しておきましょう。 - 専用アプリ
無料メールサービスの多くは、Webブラウザ上でログインして使用するスタイルです。各OS(Windows, Mac, iOS, Android など)用に専用アプリが提供されている場合もあります。また、専用アプリではなく、現在使用しているメールアプリ上にアカウントを設定して、使用可能な場合もあります。
自分がメインで使用する端末で専用アプリが提供されているか、その使い勝手はどうか等についても事前に確認しましょう。
これらの要素を考慮しながら、実際に無料のメールサービスを選んでいきましょう。
人気の無料メールサービス
いくつかの人気のあるメールアドレス作成サービスを紹介します。
Gmail
Googleの無料メールサービス。容量が大きく、使いやすいインターフェースが特徴です。Googleアカウントを作成すると、Gmailだけでなく、Google カレンダー、Google Drive などの機能も無料で使用可能となります。
メールアドレスのドメイン | @gmail.com |
専用アプリ | iOS / Android ※ Windows / Mac 等 PC用アプリは無し(Webブラウザや他のメールアプリを使用) |
メールボックス容量 | 15GB ※ カレンダーや Google ドライブ等、他のサービスの容量も含む |
Microsoft Outlook
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/outlook/email-and-calendar-software-microsoft-outlook
Microsoftの無料メールサービス。Microsoft Office、Skype、OneDriveなど、Microsoft製品をメインに使用している方の場合、連携しやすく便利です。
メールアドレスのドメイン | @outlook.jp / @outlook.com / @hotmail.com ※ メールアドレス作成時に選択 |
専用アプリ | iOS / Android / Windows / Mac |
メールボックス容量 | 15GB |
Yahoo!メール
https://mail.yahoo.co.jp/promo
Yahoo! Japan のアカウント「Yahoo! Japan ID」を作成すると使用可能となる無料メールサービス。Yahoo! Japan が提供する「Yahoo! ショッピング」などのサービスや、Yahoo! Japan 以外の Webサイトでも Yahoo! Japan IDでのログインが必要となる場合があります。Yahoo! Japan ID を作成するついでに、無料のメールアドレスも使ってみてください。
メールアドレスのドメイン | @yahoo.co.jp |
専用アプリ | iOS / Android ※ Windows / Mac 等 PC用アプリは無し(Webブラウザや他のメールアプリを使用) |
容量 | メールボックス開設時:2GB 以後、利用状況に応じて徐々に、最大10GBまで増量 |
iCloudメール
Apple社が、同社のクラウドサービス「iCloud」使用者に対して提供するメールサービス。iCloudでは、メールだけでなく、写真、ファイル、カレンダーやメモなどのアプリのデータなどをクラウドストレージ上に保存することができます。有料プランに申し込めば、クラウドストレージの容量をアップ可能。iPhone/iPad/Macなど、Apple社のデバイスを使用しているユーザーに最適なサービスです。
メールアドレスのドメイン | @icloud.com |
専用アプリ | Mac / iOS ※ Windows / Android 用アプリは無し(Webブラウザや他のメールアプリを使用) |
容量 | 5GB ※ 写真、iCloud Drive、バックアップなどの容量も含む |
Proton Mail(プロトンメール)
プライバシーや安全性を重視した無料のメールサービス。メールのやり取りをエンドツーエンドで暗号化する機能を搭載しており、公式サイトでは「Gmailよりも安全」と謳われています。
メール以外に、カレンダー、VPN、クラウドストレージ、パスワード管理などのサービスも提供されています。
他のメールサービスに比べると容量は少なめですが、メールサービスの安全性が気になる場合はぜひ使ってみてください。
※上記のWebサイトは英語のみですが、Webアプリ / 専用アプリともに日本語化されています。
メールアドレスのドメイン | @proton.me |
専用アプリ | OS / Android / Windows / Mac / Linux |
容量 | メールボックス開設時:500MB 以後、利用状況に応じて徐々に、最大1GBまで増量 |
Proton Mail(プロトンメール)について興味のある方は、以下のページもご覧ください。
上記で紹介したものは、どれも人気で信頼性の高いメールサービスです。自分のニーズに合ったメールサービスを選ぶことで、快適なメール体験を得ることができます。
最後に
本記事では、無料でメールアドレスを作成するための簡単なステップ等について紹介しました。メールアドレスは現代のコミュニケーションにおいて欠かせないツールです。適切なサービスを選び、注意事項やセキュリティ対策を守ることで、快適で安全なメール体験を得ることができます。本記事をご覧いただき、自分に合ったメールサービスを見つけてもらえればと思います。