iPhoneのスクリーンタイムは、利用時間制限や購入制限を細かく管理できる便利な機能ですが、設定したパスコードを忘れてしまったときや、子供が成長して制限を緩めたいときの「解除」は意外と分かりづらいものです。本記事では、スクリーンタイムのパスコードを覚えている場合・忘れた場合の解除手順、機能の一部だけを部分解除する方法、Apple ID経由でリセットする手順までを完全に整理します。
目次
スクリーンタイム 解除の全体像
「スクリーンタイムの解除」と一口にいっても、状況によって必要な手順が異なります。代表的なケースは次の3つです。
- A. パスコードを覚えている: 設定アプリから直接オフ・部分解除できる
- B. パスコードを忘れた: Apple ID紐付けがあれば、メール認証経由でリセット可能
- C. 子供のiPhoneを解除したい: ファミリー共有経由で保護者のiPhoneから遠隔操作
最も多いトラブルは B(パスコードを忘れた) で、Apple IDが紐付けされていれば数分で復旧できますが、Apple ID未紐付け+iCloudサインインなしの状態だと、最終手段としてiPhoneの初期化が必要 になります。
パスコードを覚えている場合の解除手順
最もシンプルなのが、現在のパスコードを覚えているケースです。
スクリーンタイム全体をオフにする
スクリーンタイムを完全にオフにすると、利用時間制限・コンテンツ制限がすべて解除されます。
- 「設定」アプリを開く
- 「スクリーンタイム」をタップ
- 一番下までスクロールして「スクリーンタイムをオフにする」をタップ
- スクリーンタイム・パスコードを入力する
- 確認ダイアログで再度「スクリーンタイムをオフにする」を選択
これで、ホーム画面のApp使用時間バナーや、制限アプリのアイコンの暗転が消え、すべてのアプリが時間無制限で使えるようになります。
オフにしても今までの 利用時間データは保持 されるので、後でスクリーンタイムをオンに戻したときは過去のデータも復元されます。
一部の制限だけを解除する
スクリーンタイム全体は残しつつ、特定の制限だけを外したいケースもあります。代表的な部分解除は次のとおりです。
- 休止時間の解除: 「スクリーンタイム」 → 「休止時間」 → スイッチをオフ
- App使用時間の制限を解除: 「App使用時間の制限」 → 該当アプリを選んで「制限を削除」
- コンテンツとプライバシーの制限を解除: 「コンテンツとプライバシーの制限」のメイントグルをオフ
- 購入制限を解除: 「コンテンツとプライバシーの制限」 → 「iTunesおよびApp Storeでの購入」 → すべて「許可」に戻す
部分的に解除することで、夜の休止時間だけ残したい・特定アプリの制限だけ残したい、という細かい運用も可能です。
パスコードを忘れた場合の対処法
スクリーンタイムを設定した本人が パスコードを忘れる のはよくあるケースです。
Apple ID経由でパスコードをリセット
iOS 13.4以降では、スクリーンタイム・パスコードの設定時に Apple IDを紐付け している場合、Apple ID認証でパスコードをリセットできます。
- 「設定」 → 「スクリーンタイム」 → 「スクリーンタイム・パスコードを変更」をタップ
- もう一度「スクリーンタイム・パスコードを変更」を選ぶ
- パスコード入力画面で「パスコードをお忘れですか?」をタップ
- スクリーンタイム設定時に登録したApple ID・パスワードを入力
- 新しい4桁のパスコードを設定する
この方法で復旧できれば、iPhoneの初期化なしで再設定できます。Apple IDのパスワードも忘れている場合は、先に Apple ID パスワードのリセット を行ってから再度試します。
iPhoneの初期化が必要なケース
スクリーンタイム・パスコードに Apple IDを紐付けしていない 場合や、紐付けたApple IDのパスワードも完全に失っている場合、iPhone本体を初期化する以外の解除方法はありません。
初期化の手順は次のとおりです。
- iPhoneのバックアップを取る(iCloudまたはパソコン)
- 「設定」 → 「一般」 → 「転送またはiPhoneをリセット」 → 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ
- 確認後にiPhoneが初期化される
- 初期セットアップで「新しいiPhoneとして設定」を選ぶ
- 復元するなら、スクリーンタイム情報を含まないバックアップを選ぶ
ただし、iCloudバックアップから復元するとスクリーンタイム情報も復元されてしまう ため、「新しいiPhoneとして設定」する必要があります。iCloudの写真・連絡先などのデータはApple IDサインイン後に同期で戻せます。
子供のiPhoneのスクリーンタイムを解除する
ファミリー共有で管理している子供のiPhoneのスクリーンタイムを解除したい場合は、保護者のiPhoneからの遠隔操作が可能です。
保護者のiPhoneから遠隔解除する
- 保護者のiPhoneで「設定」アプリを開く
- 「ファミリー」または「ファミリー共有」をタップ
- 子供のApple IDを選ぶ
- 「スクリーンタイム」をタップ
- パスコードを入力(保護者が設定したスクリーンタイム・パスコード)
- 制限項目をオフまたは「スクリーンタイムをオフにする」をタップ
子供のiPhoneを物理的に手元に置く必要がなく、外出先からでも制限を緩めたり外したりできます。子供が誕生日を迎えてルールを更新するタイミングなど、定期的な見直しに便利です。
子供のApple IDの年齢を更新する
子供のApple IDの年齢が 13歳未満から13歳以上に移行 すると、ファミリー共有上の自動制限(購入リクエストなど)が外れます。年齢は自動更新されるので、特別な作業は不要です。
13歳になるタイミングで保護者管理のスクリーンタイムを段階的に解除して、自己管理への移行を進めるのが自然な流れです。
スクリーンタイム解除時の注意点
解除作業を進めるときに気をつけたいポイントを整理します。
制限を緩める前に話し合う
特に子供のiPhoneで運用している場合、いきなりすべての制限を解除するのではなく、子供と話し合って どの制限を残すか・外すか を決めるのが大切です。「夜10時以降はSNSオフ」「ゲームは平日1時間まで」など、家庭のルールとして残すものを明文化してから操作すると、後の運用が楽になります。
Webコンテンツ制限の解除は最後に
「コンテンツとプライバシーの制限」のなかでも、Webコンテンツのフィルタリング(成人向けサイトのブロック)は最後まで残しておくのがおすすめです。これだけは年齢が上がっても残しておく価値があり、誤って踏むフィッシングサイトのブロックにも役立つことがあります。
復旧用にApple IDの設定を見直す
スクリーンタイムを再設定する場合は、必ず Apple IDを紐付け ておきます。「設定」 → 「スクリーンタイム」 → 「スクリーンタイム・パスコードを変更」 → 新パスコード設定時にApple IDの紐付け確認画面が出るので、必ずスキップせずに紐付けます。
これをやっておけば、今後パスコードを忘れてもApple ID経由で復旧でき、初期化を避けられます。
まとめ
iPhoneのスクリーンタイム解除は、状況に応じて使い分けることでスムーズに対応できます。
- パスコードを覚えている: 設定 → スクリーンタイム → 「スクリーンタイムをオフにする」で完了
- 一部だけ解除したい: 休止時間・App使用時間・購入制限を個別にオフにできる
- パスコードを忘れた: Apple ID紐付けあり → 「パスコードをお忘れですか?」で復旧
- パスコードを忘れた: Apple ID紐付けなし → iPhoneの初期化が必要
- 子供のiPhone: ファミリー共有経由で保護者のiPhoneから遠隔解除
- 再設定時: 必ずApple IDを紐付けして、今後忘れたときに備える
スクリーンタイムを完全に外すか、特定の制限だけ残すかは家庭や個人の方針次第です。一度すべて外したい場合は、最後の項にあるApple ID紐付けを忘れずに再設定して、長期的に運用できる形にしておくと安心です。
子供のiPhone設定全体を見直したいときは、iPhone ペアレンタルコントロール 設定方法も合わせて確認してください。

