MP3ファイルをiPhone/iPadで聴きたい場合、PCとiPhone/iPadを同期し、PC上のMP3ファイルをiPhone/iPadの「ミュージック」アプリに取り込む、という方法が一般的です。
しかし、私の周りでは「どうやって同期したらよいのかわからない」、「パソコンが手元にないので他の方法はないか」などの声もよく耳にします。
MP3ファイルをiPhone/iPadで聴く方法は上記の同期以外にもいろいろあります。以下にいくつかご紹介しますので、自分にあった方法を探してみてください。
目次
パソコンが有る場合
Windows PC または Mac を使用可能な場合、パソコン上のMP3ファイルを iPhone/iPad でも再生できるようにする方法がいくつかあります。
パソコンとiPhone/iPadを同期して「ミュージック」アプリに取り込む
MP3ファイルをiPhone/iPadで聴きたいと思った際、iTunesを使用してPCとiPhone/iPadを同期する方法が一般的。
Macでは、macOS Catalina 10.15 から iTunes が廃止され、「ミュージック」アプリと Finder を使用してMP3ファイルを同期する形式になりました。Windowsでは従来通り iTunes が使えます。
同期することで、パソコン上のMP3ファイルをiPhone/iPadの「ミュージック」アプリで聴くことができるようになります。
以前は、同期するには必ずパソコンとiPhone/iPadをケーブルで接続する必要がありましたが、最近ではWi-Fi経由での同期も可能となりかなり便利になりました。(Wi-Fiで同期するには、初回にパソコンとiPhone/iPadをケーブルで接続し、設定する必要があります。)
細かい方法はAppleのWebサイトなどで説明されているので省略しますが、ざっくり以下の手順となります。
Windows PC の場合
- パソコンにMP3ファイルをコピーする
- MP3ファイルを iTunes に追加する
- iPhone/iPadをパソコンに接続し、同期する
- iPhone/iPadの「ミュージック」アプリでMP3ファイルを再生する
Mac の場合
- MacにMP3ファイルをコピーする
- MP3ファイルをMacの「ミュージック」アプリに追加する
- iPhone/iPadをパソコンに接続し、Finderを使用して同期する
- iPhone/iPadの「ミュージック」アプリでMP3ファイルを再生する
Wi-Fi経由でも同期できるようになったとはいえ、新しいMP3ファイルを追加するたびに同期するのはやはり面倒に感じてしまいます。
同期不要の YouTube Music
Google が提供するYouTube Musicは、音楽系の動画やMV(ミュージックビデオ)を楽しむサービスとのイメージも強いかと思いますが、所有しているMP3ファイルをアップロードして複数の端末で楽しむことも可能です。
YouTube Music には無料で利用することができ、最大10,000曲をアップロード可能。アップロード可能なファイル形式は、MP3、FLAC、M4A、OGG、WMA の5種。
YouTube Music に MP3ファイルをアップロードするにはパソコンが必要となりますが(iPhone/iPadアプリからはアップロードできません)、アップロードが完了すればiPhone/iPadのYouTube Musicアプリですぐに聴くことができます。
パソコンとiPhone/iPadをケーブルで接続する必要も無く同期の手間も無い分、「ミュージック」アプリやiTunesより簡単で便利です。
YouTube Music に MP3ファイルをアップロードする
パソコンのWebブラウザで YouTube Music にアクセスし、MP3ファイルをアップロードします。
YouTube Music 右上のアイコン(ログインしたアカウントのアイコン)から「音楽をアップロード」を選択後、パソコン上のMP3ファイルを選択します。
MP3ファイル選択後、画面左下に以下のようなメッセージが表示されます。
上記のメッセージが表示されたらアップロードは完了。「ライブラリ」>「曲」>「アップロード」にアップロードしたMP3ファイルが表示されるようになります。
アップロードしたMP3ファイルをiPhone/iPadで聴く
パソコン上で YouTube Music にMP3ファイルをアップロードすると、すぐに iPhone/iPad の YouTube Music アプリでも聴けるようになります。アップロードしたMP3ファイルは、パソコンと同様に「ライブラリ」>「曲」>「アップロード」に表示されます。
パソコンが無い場合
パソコンが利用できない場合、iPhone/iPadのみでもMP3ファイルを再生することは可能です。
MP3ファイルを保存する/受け取る
iPhone/iPad上でMP3ファイルを聴くには、もちろんiPhone/iPad上で再生したいMP3ファイルにアクセスできるようにする必要があります。
しかし「iPhone/iPadのどこにどうやってMP3ファイルを保存すればいいの?」、「どういう方法でMP3ファイルを受け取ればいいの?」などと質問されることも多々あります。
iPhone/iPadにMP3ファイルを保存する
iPhone/iPadでMP3ファイルを入手するには、Webサイトからのダウンロードや、メール、LINE、メッセンジャー等でもらったものを保存する、などのケースがあるかと思います。この場合、iPhone/iPad上に保存したMP3ファイルは、通常「ファイル」アプリの「このiPhone/iPad内」で確認することができます。
「ファイル」アプリでもMP3ファイルを再生することはできますが、プレーヤーとしての機能は弱く、シャッフルやリピート再生などもありません。
クラウドストレージ経由でMP3ファイルを受け取る
Dropbox、Googleドライブ、iCloud Drive などのクラウドストレージを経由してMP3ファイルを受け取ることもあるかもしれません。この場合は、各クラウドストレージのアプリでMP3ファイルを確認することができます(iCloud Drive の場合は「ファイル」アプリで確認可能)。
「ファイル」アプリ同様、各クラウドストレージのアプリでもMP3ファイルを再生することができますが、こちらも機能的に弱く使いやすいとはいえません。
Dropbox
Googleドライブ
とりあえずMP3ファイルを聴きたい場合、「ファイル」アプリや各クラウドストレージのアプリを使えば手軽でよいですが、曲を覚えるために繰り返し聴きたい場合などには不向きです。
このため、iPhone/iPad内やクラウドストレージサービス上の MP3ファイルにアクセスでき、かつ、好みの再生機能を持ったアプリを探すのがよいかと思います。
高機能&無料アプリ Evermusic 【オススメ】
Evermusic は、Dropbox や Googleドライブなど、オンラインストレージ上の音声ファイルをiPhone/iPadで再生することができる無料アプリです。
オンラインストレージに保存されているMP3ファイルをストリーミング再生可能。iPhone/iPadにMP3ファイルをダウンロードすればデータ通信量を気にせずに繰り返し聴くことができます。(オフライン再生)
対応しているオンラインストレージ等は以下の12種。
- Googleドライブ
- Dropbox
- OneDrive
- Box
- MEGA
- Yandex.Disk
- MediaFire
- WebDAV
- SMB
- MyDrive
- pCloud
- HiDrive
Evermusic は無料にも関わらず機能は充実しています。リピート再生、シャッフル再生、バックグラウンド再生はもちろん、以下のような機能も搭載。リピート再生で曲を覚えたり、再生速度を遅くして耳コピしたりと大変便利です。
イコライザーでの音質調整
再生速度調整(0.02倍〜3倍)
ブックマーク
スリープタイマー
結果、私自身 Evermusic を使うことが一番多く重宝しています。