近年「YouTubeはテレビよりも人気が高い」と言われるようになりました。しかし、YouTubeで動画を見る際、頻繁に表示される動画広告を煩わしく感じる方も多いかと思います。YouTube上の広告は年々増え続けており、異なる動画広告が連続して再生されるケースも当たり前となりました。
この邪魔なYouTubeの広告を無料で消し、広告なしで動画のみを楽しむ方法があります。
iPhone/iPad、Androidのスマートフォン/タブレット、Windows PC や Macなど、ご使用環境にあわせてお好きな方法を試してみてください。
※以下でご紹介するような広告ブロックアプリを使用しても、YouTubeアプリ上の広告を消すことはできません。基本的には、YouTubeアプリではなくWebブラウザ上で YouTubeを見ることで広告がブロックされるようになります。
目次
YouTube Premium に加入すべきか
https://www.youtube.com/premium
YouTubeの広告を消す一番簡単かつ確実な方法は、YouTubeの有料プランである YouTube Premium に加入すること。月額1,180円かかりますが、YouTube閲覧中の広告が消えるだけでなく、オフライン再生、バックグラウンド再生、YouTube Music Premium なども使用可能となります。
YouTube Premium には無料トライアル期間が設定されていることが多いので、これを利用して月額料金を払うべきか検討してみてください。
月額1,180円が高いと感じる場合、YouTube Premium に加入しなくても「無料」でYouTubeの広告を消す方法はいくつかあります。
無料の広告ブロック機能付きWebブラウザを使用する
Webブラウザといえば Chrome、Microsoft Edge、Firefox などが有名ですが、これら以外にも特長的な機能を持ったWebブラウザが多数公開されています。
標準で広告ブロック機能を搭載しているものもいくつかあり、これらのWebブラウザで YouTube を見れば広告なしかつ無料で動画を楽しむことができます。
現在使用しているWebブラウザから乗り換えるのは面倒かもしれませんが、YouTubeを見るときだけ広告ブロック機能付きのWebブラウザを使用するという方法もあります。
Brave
広告ブロック機能を搭載したWebブラウザの中で最も有名なのはこの Brave。広告をブロックすることでWebサイトの閲覧も高速になり、スマホの通信量削減にもなります。日本でもテレビCMが放送されていたので名前を聞いたことがあるという方も少なくないかもしれません。
広告ブロック以外にも、トラッキングや悪意のあるコードの実行などブロックする機能も搭載。YouTube以外のWebサイトの広告も自動的にブロックされます。iPhone、iPad、Android、Windows、Mac など主要な端末/OSに対応しており、日本語化もされています。
広告ブロック機能付きのWebブラウザは他にもありますが、まずは Brave を試してみるとよいかと思います。
無料の広告ブロックアプリを使用する
Google 等で検索すると、無料の広告ブロックアプリも多数みつかります。Webブラウザの拡張機能として動作するものが多く、Chrome や Safari など、日々メインで使用している Webブラウザに広告ブロック機能を追加することができます。
なかでも Adblock Plus (ABP) や AdBlock などは歴史が長く有名ですが、最近では uBlock Origin が人気のようです。
uBlock Origin
Chrome、Microsoft Edge、Firefox、Opera の主要Webブラウザに対応。
AdBlock Plus や AdBlock よりもCPU負荷やメモリ使用量が少なく軽いと評判です。
App Store や Google Play、 chrome ウェブストアなどでは、非常に多くの広告ブロッカー/広告ブロックアプリが公開されていますが、それら全てが安全とは限りません。広告ブロッカーの中には、端末上の個人情報を送信するものなどもみつかっています。無料だからといって気軽にインストールせずに、信用できるかどうかをしっかり調べた上で試すことをおすすめします。
有料の広告ブロックアプリを使用する
基本的には、まず上記で紹介したような無料でYouTubeの広告を消す方法を試してみるとよいかと思いますが、広告ブロックアプリには有料のものも存在するのでご紹介します。
これらは複数種のOS(Windows、Mac、iOS、Android等)に対応しており、各端末にインストールするタイプが主流。Webブラウザだけでなく、アプリ上の広告を消すことも可能です。
有料版なのでお金はかかりますが、広告配信の仕組み変更への対応や日本語でのテクニカルサポート、また、セキュリティリスクの面でも無料のアプリよりは安心かもしれません。
日本で販売されている複数OS対応の有料広告ブロックアプリとしては、以下の2つが有名。どちらも1年版と永久版/無期限版が用意されており、1ライセンス購入すればPC、スマホ、タブレットなどの複数の端末で使用可能。買い切りなので、YouTube Premium に月額1,180円を払い続けるよりはるかに安価です。
※以下の製品のWebサイト等によれば、複数の広告ブロックアプリを同一端末にインストールすると正常に動作しない場合があるようです。実際にインストールして試す場合は、1つの広告ブロックアプリのみがインストールされた状態で試すことをおすすめします。
AdGuard
2009年に公開された老舗の広告ブロックアプリ。Windows、Mac、iOS、Android に対応。Webブラウザの拡張機能も提供しています。
公式サイトも情報は充実していますが、なんJ AdGuard部 Wiki* というWebサイトなど、AdGuard の導入方法等について日本語で解説しているサイトもよく目にします。
買い切りの永久版(更新費用等は無し)は、5,980円/3台、11,980円/9台。14日の無料試用期間もあるので効果を試してから購入可能です。
AdLock
2016年公開と AdGuard より後発。iPhone、iPad、Android、Windows、Macに対応。Webブラウザの拡張機能あり。
精度や情報量などでは AdGuard の方が上ですが、初期設定の簡単さや、iPhone、iPad、Android では YouTube専用プレーヤーが用意されている等、独自の機能も搭載。
YouTube アプリの場合、無料プランではバックグラウンド再生はできませんが、AdLock のYouTube専用プレーヤーを使用すればバックグラウンド再生が可能。iPhone/iPad版のYouTube専用プレーヤーではピクチャ・イン・ピクチャ形式にも対応しており、他のアプリを操作しながら小窓でYouTube動画を楽しむこともできます。
買い切りの無期限版(更新費用等は無し)は、4,980円/9台とAdGuardよりリーズナブル。台数以内であればどのOSでも使用可能。AdLock も14日間の無料試用期間が用意されています。今後の機能改善/追加に期待しています。
以下の広告ブロックアプリはiOS/Safariでのみ広告を消すことができる有料アプリですが、人気が高いので紹介しておきます。
280blocker
iOS(iPhone/iPad)の Safari 専用広告ブロックアプリ。有料(買い切り500円 / 2021年6月現在)ではありますが、設定も簡単かつ日本のサイトに特化した広告ブロックアプリとのことで、非常に人気。App Store の有料Appランキングでもよく目にします。
iPhone/iPad で YouTubeをよく見る方は、ぜひ検討してみてください。